今日の話題~京急のヒーロー~

おはようございます。


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今日の話題は、鉄道についてです。
鉄道といってもざっくりしすぎているので、今回は僕も毎日お世話になっている赤い電車京急についての話題を1つ。
 
京急をラッシュ時に利用したことがある皆さんは、黄色いヘルメットに作業服を着た人を見たことがありますか?
制服ではなく作業服とヘルメットなので、保線などの作業員さんかなと思われるかもしれませんが、彼らこそ京急の過密ダイヤを支えている立役者なのです。
 
品川駅などの主要駅では、ラッシュ時に列車の増解結が行われます。
京急は高速、高密度のダイヤを組んでいるため、列車の入れ替え、増解結には一分一秒を争います。
 
通常、列車の入れ替えをする場合、品川駅では列車を泉岳寺方向にある引き込み線に入れた後、運転士が反対側の運転席に行き、下りホームに入線します。
ところがラッシュ時には、浅草線直通、当駅止まりの列車が次々とやってくるため、早く捌いていかないと混雑や遅延の原因となります。
いちいち引き込み線に入れてから運転士が移動して向きを入れ替えていては時間の無駄なのです。
 
そこで京急は運転士とは別に、乗車歴15年以上のベテラン運転士から選抜された「運転主任」という人たちを配置しています(以下、主任)。
当駅止まりの列車、または切り離す列車が到着すると、運転士は主任に運転を引き継ぎます。
客降ろしが終わり主任が列車を引き上げ線に入れている間に、運転士は反対側の運転席へ移動し、向きを入れ替えて素早く下りホームに入ることができるのです。
また、増結や車両基地内での入れ替えなど繊細さが要求される場面では、主任が運転をして、素早い作業に努めています。
 
彼らは運転のプロとして、日々技術の向上に努めています。
決して目立つことはありませんが、彼らは京急の高密度かつ安全な運行を支える「救世主」であり「正義のヒーロー」なのです。