今日の話題~航空管制官~

初めまして。

僕の興味のあることについて書いていきたいと思います。
これからどうぞよろしくお願い致します。
 
今日の話題は、飛行機の運航に欠かせない、航空管制官についてです。
実は、管制官は僕の最も尊敬する職業の1つです。
 
日本の航空事情は、他国と違った特徴があります。
それは、面積あたりの空港数が多く、航空路が混み合っているということです。
日本は、この狭い国土の中に大小合わせて約100もの空港があります。
これは、政府のかつての政策の1つでもあったのですが、ここではあまり触れないでおきます…。
また日本上空は、中国や韓国など大陸方面から北米へ向かう国際航空路があり、日本発着の機だけでなく通過機も非常に多くなっています。
関西3空港と呼ばれる関西国際空港大阪国際空港神戸空港がある大阪周辺は特に航空機が混み合う地域となっています。
周辺には3空港の他にも八尾空港徳島飛行場などがあり、民間機だけでなく自衛隊などの官用機も多数出入りしています。
管制官は航空機の進入・出発、あるいは空域通過の際、細かく高度を設定し、ニアミスすることのないよう神経を尖らせているのです。
 
空港についてみていきましょう。
例えばまず福岡空港は、年間約17万回の離着陸回数があり、滑走路は(17/34)1本だけのため、滑走路1本あたりの離着陸回数が"世界一"の空港となっています。 
ラッシュ時には、飛行機に乗ってからなかなか離陸しないということもしばしばあります。というか日常茶飯事です。
現在2本目の滑走路建設の計画が進行中です。
 
次に大阪国際空港(伊丹空港)は、滑走路こそA滑走路(32R/14L)、B滑走路(32L/14R)の2本が運用されていますが、大型機が離着陸できるのは長さ3,000mのB滑走路のみです。
通常、滑走路が複数ある空港では、片方を離陸用、もう片方を着陸用と分けて運用されていることが多いのですが、ここの場合それができないのが混雑の原因の1つとなっています。
また滑走路を横断するときは必ず管制の許可が必要なのですが、この伊丹空港のB滑走路に離着陸する飛行機は、必ずA滑走路を渡らなければなりません。
その度に飛行機を待機させなければならないなど、混雑や遅延の原因になったり、管制官にとっては油断できないところです。
 
飛行機は単独では飛べません。
このように混雑していても「世界一安全な乗り物」と呼ばれるくらい事故がなく、安全に運航することができているのは、単にパイロットや整備士のお陰だけではなく、航空管制官の支えがあるからなのではないのでしょうか。
 
長文失礼しました。